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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


多分一時間くらいそうしてたんだと思うけど、いきなり青峰君がムクッて起き上がった。


「黒須もこっち来い」

え…??


あたしが何か言う隙も無く、その腕の中にぎゅっと閉じ込められてさっきと同じように目を閉じて一定の呼吸だけが聞こえた。

まさか…これで寝るの?!

無理無理無理!
あたし寝れない!

異常なほどドキドキと早く動く心臓と思い通りにならない程固まった自分の体。


だけど体が固まったのは恐怖じゃない。



まさかいきなりこんな風に抱きしめられると思わなくて、初めての経験にびっくりした。





だけど、恐怖も嫌悪も一切なかった。

抱きしめられてすぐに感じた青峰君の体温はあったかくて、呼吸をして感じる青峰君の匂いは何故か安心できて、ドキドキはするけど自然と心が落ち着いて体の緊張もほぐれていった。



しばらく腕の中でおとなしくしてたけど、青峰君が寝ぼけてしたなら起きた時にびっくりするんじゃないかって思って、目の前の胸板をつんつんしたり頬をつついてみたけど全然反応しない。


もう完全に眠ってる。


ならあたしもこのまま眠ってもいいかな…?


青峰君に抱きしめられてるのが気持ちよくて安心できて、寝れないなんて思ったのが嘘のようにウトウトしてきてしまう。


鍛えられてて硬い体が私をしっかり抱きとめてくれて、今まで感じたこともないような安心感だった。


知り合ってそれほど経ってないのに、こんな風に抱きしめられても少しも怖さを感じなかった。

見上げたところにある喉仏がすごく男らしくて、思わず触りたくなって指でそっと触れたらピクッとしたから起こしたのかと思って慌てて手を引っ込めた。




「おやすみなさい」



目を閉じるとお昼寝をしたとは思えないほどスムーズに眠りに落ちていく。






夢よりも現実の方が素敵だなんて、眠るのがもったいなくなってしまう。



だけどこの腕の中は不思議と眠くなっていく。







あたし…やっぱり













この人のことがすごく好き……


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