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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


side青峰


黒須を起こすためにドアを開けようとした瞬間部屋の中から聞こえた変な叫び声


虫でも出たのかと思えば脚がもつれたらしく座り込んでボケーっとしてた


なんか寝起きのボケボケしてんの可愛いな(笑)


長い髪を耳にかけて立ち上がろうとする黒須の腕を引き上げて立たせるとキョロキョロ目を動かして申し訳なさそうに寝すぎたことを謝ってた



確かに寝すぎかもしれねぇけど、この間聞いたような殺人的なスケジュールで仕事をこなしてんなら寝れる時に寝とかねぇとヤベェ。

スケジュールの問題じゃねぇっていうけど無関係だとは思えねぇし、普段そんだけ頑張ってんなら別にオフぐれぇ好きにしたって誰にも文句は言われねぇ


干物とか言って笑わせてくれるけどこんな綺麗な干物いねぇよ。
しかも干物だろうが何だろうが俺は黒須がすげぇ好き


それに俺だってオフなら寝てる。

ネロ構って昼寝してまた構って、一緒にワークアウト行ったりトレーニングしたりして風呂入れてまた寝る。

俺もネロがいなきゃ干物みてぇなもんだ。
朝はネロが起きるから起きてるようなもんだった


黒須と俺は基本干物だけど可愛いヤツの為なら起きれるってとこがおなじだって分かった

セルジオってイタリアっぽい名前の黒猫を溺愛してるらしく、すげぇ可愛い顔して“セクシーであたしのハニー”なんてデレデレしてニコニコ笑って


ちょっとは俺にもデレデレしろ


多分セルジオは俺のライバルだ。
絶対ぇ仲良くなれねぇ…

動物ってのは猫でも犬でも主人に関わる人間の心を読むものだと思ってる。

俺が黒須を好きだと分かれば俺も火神と同じようにセルジオの鉄拳を食らうことになりそうだ

まぁ、黒須の実家に行くなんて多分ねぇけど


……いや、結婚すんなら絶対黒須だからもしかしたら行くかも知れねぇな



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