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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


撮影中でもジェシカの独裁は止まらなかった。

『NGなら具体的なことを教えてもらわないとこっちもイメージできないんで、具体的に何をどうしたいのか指示くださいよ』

『何言ってんのよ⁉プロなんでしょ⁉このスプレー見てこの構成でいいって本気で思ってるの⁉製品に対する愛情がないから分からないんじゃないの⁉』


ビジョンも何も全くねぇただの主観と感情論
怒鳴って威圧して…

打ち合わせにいなかった自分の事は完全に棚に上げてる。


『もっと近くでスプレーしないと伝わらないわ‼』

『けど肌から20㎝離すっていうのは製品説明にもありますし…近すぎは却って…』


誰の言葉にも耳を貸さねぇジェシカに現場の空気は悪くなる一方だった。



結局何度も撮りなおして、OKにならねぇまま俺のメイクが崩れたとこでジェシカのやりたかったことが分かった。



さすがのみさきも堪忍袋の緒が切れたって感じだった。
昨日から外すだの変われだの散々振り回されてみさきももう限界なはずだ。


けどここで外れてジェシカに言わんこっちゃねぇって思われんのだけは嫌だった。


みさきはメイクに対して真摯だし愛情もある。

今のこのやり方はみさきだけじゃなくてメイクそのものを冒涜してると思われてももおかしくねぇ。

みさきはギャラもいらねぇからもうやらねぇって言いそうな勢いだった。

氷のように冷めた目をしてた。



これは本気で怒ってる

みさきをここまで怒らす奴なんてそうそういねぇ。


26年一緒にいて、俺だって1回怒らせただけだったのにジェシカは会って2日で本気で怒らせた。








みさきが口を開いた瞬間、被せるように俺が言葉を発したことでみさきはハッとして、さっきまでそれぞれが言葉を発してたものがピタリと止まった。




さすがのジェシカも俺の怒りには気づいたらしくその後は全部順調だった。






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