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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


撮影はすこぶる順調だった。


打ち合わせ通りに進んで、サンセットの入ったシーンもタイミングは完璧で全てのカットで1発OK。



『撮影はこれでアップよ。みんなお疲れ様‼』


ジェシカの嬉しそうな声でクルー全員が大きな拍手をして、現場はクランクアップを迎えた。


それと同時に、大我はセキュリティ2人に挟まれて部屋を出て、あたしは大我のエージェントから打ち合わせをって言われて、セキュリティの一人とエージェントと部屋を出た。


打ち合わせって…何?
仕事が終わった後に打ち合わせなんて聞いたことない。


『あの…』

『申し訳ないが何も聞かずについてきて欲しい。自分の宿泊予定の部屋に荷物は?』

『ないです…』


チェックインからいままで結局あたしは自分の部屋に行くことは一度もなかったから荷物は全部大我の部屋にある。


何も聞くことを許されない状況のまま、黙って歩いて大我の部屋の前に到着した


『帰りの用意をお願いします。少し部屋を出るときでも絶対に一人にならないで、必ずセキュリティを付けてください』


エージェントまでそんなこと言ってくるなんて…なに?

結局意味も分からずあたしは大我の部屋に戻ってきて、セキュリティとエージェントは自分たちの部屋に戻って行った。




「シャワーしてから帰る?」

「いや、お前が用意でき次第すぐに出る。ジェシカに捕まりたくねぇ」


なるほどね…
逃げるように撮影の部屋を出たのはそういう意味だったんだ。


とにかく鉢合わせたら捕まる気がする。


急いで荷物をまとめる大我と一緒になってあたしも荷物をまとめて、セキュリティとエージェントにガードされて、夜逃げでもするかのように慌ただしくホテルを後にした。
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