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最愛 【黒子のバスケ】

第7章 近づく距離


車の中で提案したことをトップバッターのブランドにBOSSが伝えるとすぐにOKが出た。

『あなたが提案したんだから、自分でメイクをしてみなさい』

『いいんですか?』

『あたしはただのお手伝いであなたを呼んだわけじゃないわ。あたしの右腕として呼んだの。それとも……自信がないの?』



嬉しかった。
泣きそうなほど嬉しかった。

少しだけ認めてもらえた気がした。


『やります』

モデルさんのところに行ってトップを歩くことへの称賛を伝え、プレメイクをさせてもらうことになったと伝えたら驚かれた。

『あなたがするの?あたしてっきりパットがしてくれると思ってたのに…』

『やらせていただけませんか?』

『綺麗に仕上げてね』

最初は残念そうにしてたけどモデルさんたちも、ここにいるメイクの努力を知ってくれているのか意外にもすんなりOKしてくれた。


お前なら大丈夫って言ってくれた青峰君
あたしの右腕としてって言ってくれたBOSS


それを何度も自分に言い聞かせて一つ深い呼吸を吐き出して、モデルさんに座ってもらって肌に触れた。




肌トラブルや疲れ具合、乾燥度合い、むくみを直に触って確かめる
同時に骨格にも触れてどこにハイライトやシェーディングを入れるべきか、おでこ、目元、鼻、頬、口元、フェイスライン、首、デコルテを順番に触って確かめる。

会場のせいか少し乾燥が目立つ。
保湿メインのスキンケアを施してからメイクに入った。

当日は一人当たりのヘアメイクは20分で完成させないと間に合わない。

『よろしくお願いします』

『よろしく』

ストップウォッチを押してベースから始める。

さっきステージを確認したときの照明の強さを頭にはっきり思い浮かべて、陰影をつけるため西洋人の骨格に合うようにハイライトとシェーディングを入れる。
午前中のせいか上半身に少しむくみがあったから鎖骨にもシェーディングを施した。

自分が提案した通り白人モデルに黒のアイメイクとリップを乗せた。

ヘアはラフなまとめ髪にして完成。
ストップウォッチを止めると18分台でまずまずの時間。


確認のためにブランド担当者を呼ぶとちょっと、怖そうなキツそうな感じでいかにもやり手ですって感じの女性が来てくれた。







色んな角度からじっくりと見て何も言わない



襲いかかる緊張に脚が震えた
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