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最愛 【黒子のバスケ】

第23章 After the rain


そんな風に別れたってことは、きっとカレンさんは勢いもあったってことだよね……
本当に別れるつもりはなかったけど、感情的になったことでつい言ったってことなら、未練があるっていうのも理解できた。

別れの言葉を駆け引きに使う人が一定数いるけど、それで本当に別れることになって後悔してるっていうのもそれなりに聞く話ではある。


「別れたすぐ後、あいつと仲がいいらしいモデルと仕事になって、そいつからネロはどうなったのか聞かれて、俺が飼ってるっつったらそいつが安心したなんて言うから意味が分からなくて理由を聞いた。そしたら、あいつがネロを連れてきたのは俺の気を引くためだったって言われた。あいつが引き取ってたら世話してもらえてねぇんじゃねぇかって心配してたらしい」


そんな理由で?
最初から、恋人を繋ぎ止める為に利用するつもりだったってこと?


もうダメ。
あたしはカレンをどうやっても好きになれない。

ペットを飼うことは責任と覚悟がいる。
捨て猫をこっそりかくまったあたしが言えることじゃないけど、飼っちゃいけないって言われたら、あたしはセルジオと引っ越すつもりだった。


そんな勝手なことで傷つけられたネロ君を思うと、あたしまで胸が締め付けられた。


「俺があいつよりもネロが大事だったことであいつの目論見は外れてネロは捨てられた。あいつはネロのせいで俺が変わったって言ってたらしい」


青峰君がネロ君を大事にしてるなんて一目瞭然で、青峰君がネロ君を一番大事に思っててもあたしは別に構わない。

ちょっと羨ましいけどそれでネロ君を疎ましく思うことなんてない。


動物の寿命はは人間よりも遥かに短い。
その間にできるだけの愛情を注ぐことは、ペットを迎え入れるなら当然の事。


「俺はネロがいてもいなくてもあいつとは終わってた」

「でも、カレンさんは特別だったんでしょ?青峰君は女の人と朝まで過ごさないって言ってたけどカレンさんは過ごしたって言ってた。だから特別ではあったでしょ?悪いことじゃないけどヤキモチは妬く……」


これは結構グサッときた

青峰君が朝まで一緒に過ごさないって言うのは本人がそう言ってたんだから嘘ではないはずで、それでもカレンさんとは過ごしたってことは、やっぱり彼女は特別な存在だったんだって思わされる。
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