第22章 【合同夢】Kids under Edge
剃り残しのないように睾丸を指でそっと避けて、キワまでしっかり四枚の刃を滑らせる。
男性器に陰毛がない状態のこともパイパンと言っていいのだろうか?
そんなことを考えながら、私と同じくツルツルになった股間を撫でるとエルヴィンが身じろいだ。
「ふふふ……エルヴィンもこどもみたい」
笑みを浮かべてエルヴィンを見上げると、私とは対照的に唇を引き結んでいる。
恥じらっているのか、それとも悔しいのか。
決して夫婦の関係性に優劣があるわけじゃない。それでも、男としての矜持が崩れ、あられもない姿を曝け出していることはエルヴィンにとって耐え難い屈辱なのだろう。
それなのに、子どものような素肌に付いているペニスはずしりと重さを増していた。
「ねえ……興奮してるの?」
「違う……」
「違わないでしょ。ちょっと勃ってるよ」
半勃ちのペニスを握り込む。
体は正直とはこういうことを言うんだろう。男の人は興奮を隠せなくて少し可哀想に思えてしまう。
ゆるゆると扱けばあっという間に血が集まり、硬く大きくなっていく。
「……っ、」
「気持ちいい?」
エルヴィンが視線を逸らした。
私はついさっきやられたこと覚えているよ。
目の前の状況を受け入れないエルヴィンを咎めるために、私はガチガチになったペニスを口に含む。大きすぎていつもは嘔吐いてしまうけど、ぐっと堪えて一気に喉の奥まで咥え込んだ。
「……ぅぁっ!」
射精したばかりで敏感になっているエルヴィンが、堪らず漏らした声は浴室に反響する。
先走りと自分の唾液を使ってじゅぽじゅぽと音を立てれば、それも響いてお互いの耳に届く。
「ぁ、よせ……っ!ぐ、」
制止するように私の頭にエルヴィンの手が添えられる。私は反抗するようにエルヴィンの腰に手を回して爪を立てた。
引き剥がされないように、しっかりとしがみつく。
「ぁ、あ"…っ、ユリア」
深く、早く、舌を絡めながら搾り取るように口を窄め、必死に抽出を繰り返していると吐精感に襲われたペニスが口内で質量を増すのを感じた。
その瞬間に私はエルヴィンのペニスを口から抜いて根元を指で締め付ける。
「は、ぁ……っ」
湧き上がるものを塞き止められて、信じられないと言った顔で私を見つめるエルヴィン。