第15章 消失
成人式用にと自分に買ったスーツ。エルヴィンと選んだ。母さんはコレが似合う、って。エルヴィンはそのスーツのシャツを左右に引きちぎった。
ボタンが飛び、床に落ちる。
「酷くしたくない、暴れないでくれ」
足で腕が押さえられる。涙が止まらない。
グッとブラが上げられ、乳房が露出した。
「ひっ……」
大きな手がそっと這わされる。
「ユリアの好きな場所、変わってないと良いが」
呟いたエルヴィンは指で乳首を転がす。
ギュッと膣が締まるのを感じる。嫌だ。嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ
「可愛い。愛してる」
「やだ、やだエルヴィン、お願い……!今なら許してあげる、忘れてあげるから、お願い、止めて!!」
泣きながら懇願する。馬乗りになるエルヴィンの動きが止まった。
「忘れてあげる……?」
「っそ、そう、忘れるから……」
「忘れさせる訳ないだろう。もう二度と忘れないように身体に刻んでやる」
エルヴィンが屈んでキスをしてきた。乳房や乳首に与えられる刺激は脳に伝わって子宮を疼かせた。最低だ。
母親失格だ。
片手が身体を滑り陰部に触れた。足を閉じるとエルヴィンは私の足の間にズレて座った。
「やめなさ……、止めなさいエルヴィン!!」
タイトスカートは上に行き、下着とストッキングだけになっている。ストッキングにエルヴィンは手を掛け、勢い良く裂いた。
「いやぁぁぁぁっ!!!!」
ビッ、ビッ、と軽い音を立てて裂かれる。その穴から手が侵入し、太ももを撫でる。
「はあ、凄く綺麗だ。出産したのは仕方が無いが、それでも40代の身体じゃない。凄くイヤらしい」
エルヴィンの足が腕から離され、エルヴィンが移動する。まさか。
その予想は当たり、エルヴィンは下着をずらして陰部を露出させた。
「なあユリア、お前……仮にも息子の俺でこんなにグショグショにして」
「や、止めて!!」
拘束が緩くなり、離れてスマートフォンを手にする。