第10章 性的趣向 ②
「所でユリア、チンコみて」
「っふ?」
「ゴム無し、なんだ」
「っしてない、っの?」
初めてセックスした時はゴム無しだと言って装着していたが、今回は確かにしていないようだ。
「生ハメしちゃったらどうなる……?」
「あっ……かちゃ……出来ぢゃうっ」
「だよなぁ、赤ちゃん出来ちゃうな。そうなったら大変だ……だが一つ良い案がある」
ユリアの足はエルヴィンの腕に掛かったまま、だらしなく揺れている。一度エルヴィンは強く腰を打ち付けて姿勢を落とし、ユリアの顔を上げた。
「俺達結婚しないか?」
「へっ……?」
「これ婚約指輪。指出して」
ゆるゆると腰を動かしながら左手の薬指に指輪をはめる。
「んっ、拒否権、無し……?」
「こんな相性のいいカップルそうそう居ないだろう」
「いま、今言われたく無か……あぁっ」
「だが凄く締め付けて“エルヴィンもう離さないっ”て言ってるようだが……一応返事を聞こう。どうだ、俺と結婚するか?」
エルヴィンの腰の動きが速くなっては緩やかになるを繰り返す。ユリアももう我慢の限界が近付いているのがエルヴィンにバレている。エルヴィンは確実に焦らしていて、また腰が速く出入りし始めた。
「っんあぁ、も、だめえっ!!あ"っ、も、結婚する!!するから……イかせて下さいぃっ!!」
「じゃあ中に出してってオネダリして」
「中に出してくだひゃっ……あぁイっぐ……っ!!!」
「っじゃあ出すぞ……!!」
「う、んっ……、はあぁっ、あっ」
一番奥深くで互いの性器が痙攣し、ユリアもエルヴィンも抱き締め合いながら呼吸を何秒か忘れて快感に浸った。