第12章 お 見 舞 い
『あら、帝統くんは?』
幻太郎「あぁ、帝統なら買い物に行かせてます」
『買い物…?』
乱数「オネーサンの冷蔵庫の中身あんまり入ってなかったから、作らなくも食べれるようなものあった方がいいかなって思って帝統に買いに行かせてるよ!しばらくは安静でしょ?」
乱数くん、そんなことまで考えてくれたんだ…
優しい子だ…私恵まれ過ぎて本当にこの環境に感謝だなぁ…
『ありがとう…本当に』
乱数「えへへ、今度デートしてくれればいいよ!」
『で、デート…!?』
乱数「僕オネーサンとデートしたいなぁってずっと思ってたからさ〜♪」
こんな可愛い子とデートとか…私刺されそう…
乱数くんとデートするシュミレーションを考えていれば、玄関が開く音が聞こえたと共に両手に大量のビニール袋をぶら下げた帝統くんが帰ってきた。
乱数「あ!帝統おかえり〜」
幻太郎「おかえりなさい。いいモノ買えました?」
帝統「おう!風邪でも食えそうなモノ買ってきた!」
幻太郎「ほぅ、帝統にしては珍しい気遣いですね?」
帝統「一言余計だっつの!買ってきたもん冷蔵庫に入れるから幻太郎も手伝えよ」
幻太郎「はぁ…しかたありませんね」
そう言って二人はキッチンへと行ってしまった。
すると、乱数くんが私にぎゅっと抱きついてきた。