第34章 戦雲立ち 戦火拡大
美弥は泣き出すのかと思いきや、眉を苦しげに寄せて
「解らないよっ、瑠璃さんの言いたいこと!」
拳を握り締め、食ってかかって来た。
「一度に たくさん言われ過ぎて、分からないっっ」
(え?)
「だって、殺して欲しくないし、死んでほしくないっ。だから、戦なんてしないで欲しいんだもん!」
美弥がムキになって、精一杯、
自論を展開してくる。
「だから、無駄な戦を無くす為の戦をしてるんですよ。
頭、固いですね」
瑠璃が呆れる。
「頭 固くてもいいもん!私は戦には賛成出来ないよっ」
頑なにして、感情的に言い放って、
瑠璃を睨む様に見つめる美弥。