第1章 ~ATOBE KEIGO~
それから一週間、を生徒会室に呼び出す
「何故呼ばれたか分かるな?」
「…私が部活を決めないから?」
「分かってるじゃねぇか。で?」
「で?って言うと?」
「どれにするんだ?もう期限は過ぎてるだろうが」
「だって~…堅苦しいのはイヤだし、だからと言って今から運動部に入るのも…迷ってるの!!一週間なんて短過ぎる」
「だからと言って決めねぇワケにはいかねぇだろうが」
「うーん…」
それ以降、口を継ぐんでしまったに俺は小さく息を付いた
「ったく…いい加減決めやがれ。決めれねぇなら俺が決める」
「ぇ…」
「テニスだ。お前はテニス部に入れ」
「でもココに女子テニスは…」
「ねぇな」
「なら…」
「誰が女子だと言った?お前が入るのは男子テニス部だ」
「………は?」
「聞こえなかったのか?お前は…」
「聞こえてる!!聞こえてるから聞き返したの!!何で私が男子テニス部に入らなきゃいけないの?男装でもしろっていうの?」
「何言ってやがる。お前はマネージャーだ。マネージャーなら女子だろうが関係ねぇだろ」
「ああ…そういうこと…だからって何で私が…」
「今までは部員が交代でサポートしてきたが、大会も近付いてきて部員もテニスに集中させたい。丁度、マネージャーを募っていたし、しかもお前は幼い頃から家族でテニスをしているそうじゃねぇか」
「また勝手に私の情報を…だったら私よりマネージャーやりたいって人いるんじゃない?聞いたよ、氷帝テニス部って言ったら、他校からも人気でファンクラブもあるんでしょ?」
「素人が入ってきても手間が増えるだけだろうが。キャーキャー鳴くだけのメス猫なら観客席で充分だ」
「ふーん…」
は机に手をつき、会長席に座る俺に向かって身を乗り出すと、顔を覗き込む
「そんなに私がいーの?」
口端を上げ、笑みを浮かべるは挑戦的なのに、整った顔立ちのせいか綺麗に見えた