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地獄の果てに

第10章 貴女の事


一緒に、生活していたけど、何であそこにいたのか、いつから地縛霊になってたのか、生前はどうだったのか。
全く知らない…

私は、何も知らない自分が心の底から、嫌になった。
そんな私の気持ちを察したのか、あさひが私の手を取って、

「私の事何も話さなくてごめんね…私自体最近生前の記憶を知ったの…やっと全部思い出せたんだけど、中々美桜にも会いに行けなくて…」
「そうだったんだ…無理に話さなくても良いよ?ゆっくり聞くから…」
「大丈夫、元々今日美桜に話に行く予定で、鬼灯様にも連絡しておいたんだけど。」
「えっ?何も聞いてないよ?」

と話してる時に、また戸が開いた。

「やっと見つけましたよ。美桜さん。部屋を尋ねたら留守で、探しましたよ。あさひさんと一緒だったんですね。」

尋ねてきたのは、鬼灯さんだった。

「昨日、予定を言うつもりだったのですが、帰りが遅くなり美桜さんに会えなくて伝えられなかったので、朝一に尋ねたのですが、いなくて。」
「そうだったんですか、朝市に行ったりしたのでその時かな?予定は、あさひから聞きました。今から話しするんですか?」
「いえ、ここでは、あれなので閻魔庁に戻ってから。」

私達は、帰り支度を、してると、

「あさひさん、帰り気をつけて下さい。また、どこかで会えたら話しかけても良いですか?」

少し不安そうな顔をしながら龍寿が尋ねると、

「…そうですね、急いでない時だったら…」
「ほっ本当ですかっ!やった!」

龍寿は、嬉しそうに喜んだ。

「あの2人何かあったのですか?」
「あはは、後で説明しますね。」

あさひは、鈴奏さんのお使いがあるから、終わったら向かうと約束し、私と鬼灯さんは閻魔庁に戻った。
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