第4章 【世にも淫猥な御伽草子】赤ずきんver.
「ちょっ…やめっ、ぁっ……!」
「家康〜、お前敏感なんだな、可愛い可愛い♡」
「ほんとに、やめっ…そんな、とこは……!」
「喜んでるくせに本当に天邪鬼だな、証拠にここがこんなに……」
「だめ、ですったら、政宗、さんっ…ぁあっ…!」
…………
はっ!思わず魅入ってしまいました!
駄目ですね、お話を先に進めなくては……!
小さな家からは、家康おばあさんの甘美な啼き声と、ベッドの軋む音が響いておりました。
こうして、蒼い瞳のオオカミに、家康おばあさんは美味しく美味しく食べられてしまい……
おばあさんに(一応)扮装した政宗オオカミは、ベッドに寝そべりながら赤ずきん美依が来るのを待ち構えました。
……ちょっと、こんな展開聞いてないけど?!
うわっ、家康様!
出番が終わって、雲の上にいらっしゃったのですね!
お疲れ様でした(お茶を差し出す)
ご苦労だった、家康。
初めて男に抱かれた感想はどうだ?
ああ、随分痕が残っているな……
いい加減にしなよ、二人共!(激怒)
この話、考えたのは誰、作者?!
本当に本当に…俺の推し姫に土下座して謝れ!←
《家康のイメージを崩してしまい、本当に申し訳ありませんでした!作者はスーパー土下座しながら謝りつつ、話は進んで参ります》
*****
「家康おばあさん、来ましたよ〜♪」
そんな、イヤン♡な展開があったとは露知らず。
詰んだ花を抱えて、赤ずきん美依がおばあさんの家を訪れました。
しかし、ドアを開けてびっくり。
おばあさんが寝ているはずのベッドには、政宗オオカミが自信満々に寝そべっていたからです。
本来のお話ならば、おばあさんに扮して赤ずきんを騙さなければいけないのですが……
堂々としている所が、さすが政宗様と言った所でしょう。
「政宗オオカミ…なんでここに?」
「お前を待ってた、赤ずきん美依」
「待ってたって、おばあさんは?」
「ん?美味しく喰ったぞ」
「え、えぇぇぇ……!」
「なかなかイイ声で啼くんだよな、家康♡」
顔を真っ赤にして驚く赤ずきん美依。
そんな赤ずきん美依に、政宗オオカミは妖しげに手招きしました。