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魔界の夜

第5章 イライラ


「あんたに抱かれるくらいならスライムとこうしてる方がましよ!」

私は快感を振り切るように、そう言ってやった。

「……もう1回言ってくれる…?」

男の顔から笑みが消え、赤い瞳が鋭く光る。

「だからっ…あんたよりスライムの方がよっぽどマシなのっ…」

身体の至る所から来る確実な快感に耐えながら、私は彼にそう言ってやる。
彼は机から離れて、私の顎を持ち、顔を上げさせる。

「君…」

その顔は怒っているように見えた。なぜ怒ってるかは分からないが、ざまあみろと思った。

「なら一生スライムの性奴隷にしてあげようか?」
「……えっ?」
「朝も晩も関係ない。君が死ぬ日まで、一瞬の間もなくスライムに犯され続けるんだよ。」

死ぬまで一生というワードに私は戦慄した。それが可能な世界にも。でもそんなの…。
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