第7章 責め苦
パイプイスの後ろに月島が回り込む。体を縛っていた縄がぱらりと解かれたと思ったら、逃げようと力を入れる間もなく両手をそれぞれがっちり掴まれた。小柄な体のくせにすごい力だ。
「くっ…!」
「立て。歩け、こっちだ」
壁際まで歩かされ、手錠を前に嵌められる。その手錠は縦に剥き出しの鉄棒に繋がれた。腕の上下は出来るが、それしか出来ない。
「…痛いことはしないから安心しろ」
月島が背後から俺の体に手を回す。抱きしめられているようで困惑した。
その手がするすると下がってきて、俺のズボンを下ろした。
「…は!?え!??何…」
「言っておくが、この方法を選んだのは鶴見課長であって俺じゃないからな」
ずるり、下着まで一気にずり下ろされる。
───何されんだよ!!?
予想もつかない。急所を人質(?)にでもするつもりか…?
月島が不意に離れて、足音がしたと思うとバチンバチンと妙な音がした。カツカツと足音が戻ってきて、ゴム手袋を嵌めた月島の手が、当たり前のように俺の陰茎をゆるく握った。
「はっ!?ちょっ…やめ…何?変態!?」
「お前が約束すると言ってくれればいつでもやめる。俺もしたくてしてるわけじゃない」
何故かゴム手袋はぬるぬるしていて、上下に扱かれるだけでにゅちにゅちと恥ずかしい水音がした。
「や…あ、うっ、んう……」
「勃ってきたな」
『約束する』と言えない俺はやめてくれと言うこともできず、初めて人の手に触られて腰をびくつかせるしかない。
自分でするのと全然違う、ゴム手袋の滑りがめちゃくちゃに気持ちよくて……なんでこんな目にあってんだ、俺は。
「ううあ、っあ、あ、やだやだ、あ、うぅ、ん、ん───〜〜ッ!!!」
堪えきれず、ぎゅっと目を瞑ってイってしまった。びゅう、と勢いよく白濁が出る。
「さすが高校生。元気だな」
「う、うるさいっ」
早さをからかわれたのかと思って怒鳴ったが、月島は一回イっても萎えないちんこを賞賛したらしい。どっちにしたって嬉しくない。