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【防衛部】BITTER&SWEET CHOCOLAT

第4章 流星のもとで君を抱きしめて


数日後の日曜日、別府兄弟は河原の桜を見上げていた。
「きれいですね…」
「あぁ…」
舞い落ちる花びらの中、たたずむ二人。
そこにそっと近づいた雪菜は、密かにシャッターを切った。
それに気付いた二人は振り返ると、一瞬驚いた顔をするがすぐに笑顔に変わる。
「雪菜!」
その瞬間を再びカメラにおさめる雪菜。
「やっぱり、絵になるね」
写したばかりの写真を見てうれしそうに微笑む。
「なんだよ、勝手に撮るなって」
「写真にまで閉じ込めるつもりですか?」
二人はそう言いながらもうれしそうに雪菜に駆け寄る。
「桜の中の二人が、あまりにステキだったから…」
「当然だろ。俺を誰だと思ってるんだ?」
「そうですよ。僕たちはトップアイドルですよ?」
「…そうだよね」
改めて聞くアイドルという言葉に、表情を曇らせる雪菜。
それに気付いた二人は顔を見合わせると雪菜の頬に唇を寄せた。
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