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【防衛部】BITTER&SWEET CHOCOLAT

第1章 双つ星に魅せられて


「じゃあさ、メアド交換してよ!俺、雪菜ちゃんに一目惚れ!」
「・・・・・」
雪菜はしつこく隣を歩く男の子にうんざりしていた。
「ねー!いいじゃん。せっかく合コンに来たんだしさー」
腕を掴もうとした瞬間、雪菜は誰かに肩を抱かれて引き寄せられた。
「もう大丈夫だ」
耳元で囁かれ、驚いて見上げると日彦の姿があった。
「え?!ハルせんぱ…」
言いかけた雪菜の唇を、人差し指で静止する。
「用事は済みましたか?」
片側には、笑顔の月彦。
「おい、何だよお前ら」
突然現れた二人に困惑する男の子。
日彦は雪菜の肩をポンポンと軽く叩くと、月彦と共に鋭い視線を男の子に向けた。
「お前こそ、こいつに気安く近づくんじゃねーよ」
ジリジリと男の子を壁際に追い詰め、低く囁く日彦。
「合コンだからって、勘違いされては困りますね」
月彦もまた、静かに威圧感をあらわにする。
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