第1章 はじまり
°*.◦ユンギside °*.◦
船内が雷によって一瞬で燃えた
助けようとして伸ばしてくれた手を
掴もうとした時に爆発した火薬の木箱
目が霞む
視界が悪ぃな……
あぁ、そうか_______
ここは海の中だ。
溺れている感覚は全く無かった
このまま、俺は死ぬのか?
泡(あぶく)が海面へと昇っていく
あぁ……綺麗だ
ユンギ「!」
背後から肩を掴まれた感覚
何だ?
後ろを振り返ると、そこには
綺麗な人_______?
一瞬だったが尾鰭が見えた様な気がした
まさか
人魚?
俺は夢でも見てるんじゃ……
意識が、だんだんと遠くなる。
ここで俺の記憶は途切れた