第80章 スキとキス。
花宮「・・・へぇ」
笠松さんとあったことを話し終わると
少し悪そうな笑みを浮かべながらこちらを見てくる。
「笑わないんですか・・・?」
花宮「笑っていいのか?」
「い、いえ。結構です」
花宮「フハッ」
真剣に話したのに・・・。
まぁ元からそういう人だってこと分かってましたけど。←
花宮「んなの、てめぇが馬鹿だっただけだろ」
「え・・・?」
花宮「本気じゃねぇんだよ。そんなすぐ人のこと好きになれたら誰も苦労しねぇって」
「花宮さんからそんな言葉がでるなんて・・・」
花宮「おい。人がせっかく真剣に話してやってんだろ」
・・・理不尽!!←
でも、まさにそれ。私は馬鹿だ。
それでも好きと思った。笠松さんのこと。
これはー・・・恋愛感情じゃないっていうのー・・・?
花宮「信じれねぇってか」
「分からない・・・ですよ」
だって初めて、この人の傍にいたいって思ったんだもん。
離したくないって思って・・・。
花宮「・・・じゃぁよ」
するといきなり、
体を引き寄せられた。
花宮さんの親指と人差し指で顎をくいっとつかまれ、
顔が急接近してきた。
「花宮さー・・・!?」
花宮「こういうことされても、いいって思うかー・・・?」
「-っ・・・!」
とっさにかたく瞳を閉じて私はー・・・