第6章 もう1人
宏side
なんで俺まで・・・
颯太と会う時間が・・・
2人で教室に残り、これからの事を話し合っている。
「じゃあ、早速明日から始めようか。」
「そうだな。じゃ、帰る。」
「あ、待って。」
伊藤に引き止められる。
「君さ、颯太先生とはどういう関係なの?」
「は?」
もしかしてバレた?
「いや、妙に仲良いからさ。知りいなのかなって。」
そういう事か。
「小さい頃に色々あった。それだけ・・・」
嘘付いとかねぇと。
めんどくさいことになる。
「なーんだ。よかった。」
「なんで?」
「いや、僕さ、颯太先生の事好きなんだよね。だから気になっちゃって。」
好き・・・?
颯太のことが?
・・・だからイメチェンしたのか。
「結構本気だからさ。なるべく敵は作りたくないんだ。」
「そう・・・か・・・」
まずいことになった。
こいつ、結構颯太のタイプの顔してるからな・・・
「あ、誰にも言わないでね!」
「・・・わかってる。」
敵が増えたな。