第8章 麗しのタンザナイト【M×O】
『ちゃんと自分たちで考えなさーい!』
『答えがわかるまで出てきちゃダメ!』
そう言って二人はヤラシイ視線を寄こし
ニタリと笑いながら出ていった。
シン…とする部屋の中(・・;)…
「な、なんなんだよなぁ~…アイツら偉そうに……」
なんだかチカラが抜けちゃって
ベッドの端にポフッと腰かけた。
「ねぇ…潤くん…」
そんで…頭も少し
クールダウンしてきた。
「俺のこと、好きって……いつから?」
立ったままの潤くんが
優しい瞳で俺を見下ろしてくる。
「そうだとわかったのは……いま…?」
「…えっ………それって………」
まさかっ…やっぱり
俺に合わせてくれてるだけ…っ?
明らかに動揺した俺を見て
潤くんは慌てて隣りに座って
体をピタリと寄せてきた。
「ち、違いますよっ?
つられて…とかじゃなくて!」
そこだけ大きな声で否定しておいて。
それからゆっくり…話し出した。
「最初から…面白くて可愛い人だと思ってました。
おっちょこちょいで天然ぽいとことか
驚いたことがすぐに顔に出るとことか( *^艸^)。
歳上なのに…あんまりそうは見えなくて…
その……こういうお仕事してるのに…
何も隠さない…飾らない…素なとことか……
すごくいいなって……偉そうですけどww」
喜んで……いいとこ、かな……(´•ω•`)
「だから最初は…好感?…的な?
…ものから始まって。
毎日ここで智さんのために
メシ作ったり部屋キレイにしたり…
それが楽しくてたまらなかった。
3ヶ月なんて言わずに
もっと長く…置いてくれないかな~とか♪」
一人で『ふふふ♪』って笑う潤くん…
置きますよ!
置きますとも(*゚∀゚*)!
「でも……智さんはゲイじゃない、って思ってたから」
……あ。
その件、な…(´•ω•`)
「気づかなかった…ってことかな…
自分が…智さんのこと、好きだって。
男の人を好きになったことなんて…なかったから」