第4章 琥珀色の恋【A×N】
【MASAKI】
「……あれっ、どしたの?」
部屋の空気がなんか変で…
大野さんは俺のこと見て、
少し困ったような顔してるし、
翔ちゃんと松潤は慌てて目を反らせ、
俺に背中を向けた。
なんだ?この気まずい雰囲気は…?
「ニノ…なんか、あった?」
ニノに近寄り、こっそり耳打ちすると、
「これ…」
そう言いながら、一枚の封筒を俺に渡した。
見れば有名ホテルの名前が印字された封筒。
「なに?」
「開けてみ?」
何だろ~?それに、ニノ、何で赤くなってるんかな?
言われるままに、封筒を開けて中を覗くと、そこにはカードが2枚…
「何…これ?」
「ホテルのカードキー…
あんたへの誕生日プレゼントらしいよ…」
誕生日?
ホテルのカードキー??
「へっ??俺に~?」
訳が分んない?
どゆことかな~?
するとニノは、さっきよりも更に真っ赤になりながら、
「だから~、もうほんとに鈍チンなんだから!!
3人がね、あなたの誕生日の前に、ホテルを予約してくれたの!俺とふたりで泊まれって!!」
俺と…泊まれ…?
俺って…ニノのこと…だよな?
そんで、泊まるってことは……それって…(゜゜)
「なんか二人で赤くなって、ピュア撒き散らしてるけどさ~( ◠‿◠ )
これが切欠になるといいかな~と思って♪ね!松潤」
「いつまでももたもたしてるからさ~
俺たちが一肌脱ごうかって話になったの!」
「……マジで…?」
「だからさ、誕生日プレゼントに、
東京の夜景と、ニノちゃんを♡ねっ!
まあ、次の日もコンサートだってこと忘れない程度にお願いしますけどね…(^_-)-☆」
………夜景を観ながら……ニノと…
ニノと……(≧▽≦)
「ありがとおぉ―――――っ!!」
思わず翔ちゃんに抱き付くと、
「相手間違えてるよ♪」
と、笑った。