第3章 ミッション失敗の翌日
私とスケアさんは、
アカデミーの会議室で、始末書を書き始めている。
時間は朝の10時きっかり。
2人で、急いでやれば2.3時間で終わるはずだ。
えー……
【多大なご迷惑をおかけし心からお詫び申し上げます…甚大な損害を危うく招く事態となりかけてしまったことを深く謝罪いたします…】
と、後に、原因書いて、プロセス…
ふと、迎え合わせのスケアさんを見た。
窓の光が頬にあたり
キラキラ輝いてみえる。
本当に、整った端整な顔立ちだ。男性にしておくのが勿体無いと感じる。
スケアさんは、対策案をかいてくれている。これが一番面倒くさいのだ。適当に書いたらまた一からやり直しになる。
しかしスケアさんは書き慣れているのか、ペンが滑るようにサラサラ書いている。
まるで毎回、書いているような文字捌きに、私は感心した。
スケアさんの美しい文字が、
私の目に飛び込んだ。