第14章 rebellion
「花弁を散らせ、桜」
横から声がした
『神無月?』
横には斬魄刀を構える神無月がいた
桜の花弁は千本桜に向かっていく
千本桜は慌てて対処していた
「…千本桜、蝶の顔に傷をつけた事…許さないからな」
ニコニコしながら千本桜にそう言った
「いや…その…」
「跡が残ったら殺す」
『いや物騒だな』
これくらいの傷なら跡は残らないだろうけど…
そう思った時だった
突然、爆発音と共に煙が上がる
『…この霊圧は』
めっちゃ知ってる人だ
白哉も一護も、ルキアも恋次も…千本桜も神無月もその霊圧の主を見る
「剣八!」
一護が霊圧の主の名前を呼んだ
「何だかちまちまやってるみたいじゃねェか、一護」
砕蜂がこちらに戻ってきたらしい
「どんな登場の仕方だ。遅い上に、ここまで派手にやらかすとは…」
「うるせェ、これでもオマエらが終わらせちまう前に急いで駆けつけたんだよ。こんくらい散らかしたところで、どうって事ねェだろ。」
『剣八?誰が修復すると思ってるのかしら?ここまで壊滅してたら私が直すことになるんだけどね?更に破壊してくれて…どうする気かしら?』
私はニッコリと笑った
「…大して変わんねェだろ…」
『大分変わるわよ。』
「…甘味一回だ。一角にでも払わせろ」
遠くから一角が悲しむ声が聞こえた気がした
『後から請求書送るから安心しなさい』
「で?俺の遊び相手はちゃんと残しておいてあるんだろうなァ?
…それじゃ、好きにいかせてもらうか。」
剣八がそう言った時だった
後ろに侘助が現れる
侘助が剣八を斬ろうとするがあっさり止められた
そしてそのまま剣八が侘助を斬り、侘助が消える
『…流石ね』
それから、斬魄刀達に剣八の登場が遅れたことを突っ込まれていた
その理由はやちるが説明していたが…
「途中で見つけた峠の甘味屋だって素通りしたくせに!」
「だから今度行くって言ってんだろ!」
『峠の甘味屋?!また行きましょ、やちる!』
「行くー!!」
やちると甘味屋に行く約束をした
「何だ、この緊張感の無さ…」
一護が驚きを隠せないようだった
それからすぐの事だった
千本桜が卍解を使い、剣八に襲いかかる
しかし剣八は眼帯を外すと、霊圧だけで千本桜の刃を押し返していった