第3章 告白の後の話
涙をポロポロ流している私を
よしよしと頭を撫でている。
好きだなんて言われていない。
付き合ってなんか夢の話だ。
それなのに、
私は心が満たされている。
「明日なんて、どうなるか分からないよ。心変わりなんて一瞬だしね。少なくとも、お前をそういう対象として今は見始めているよ。」
そう呟かれ、またゆっくり唇を合わせて抱きしめてくれた。
「カカシ、何それ、ずるい言い方。」
私は不満気に彼に伝えるが、
彼は少しイタズラした表情を浮かべて笑みを浮かべていた。
「そこは、の力の見せ所でしょ?俺を好きにさせるように頑張らなきゃ。」
「…ずるい。そんなのできない。」
顔を少し赤く染まるのを感じながら視線を逸らして呟くが、
カカシは悪魔の瞳をしながら笑っている。
「そうかな?さっそく俺はお前に興奮したよ?こんな所でキスするなんて興奮する。したでしょ?」
「っ!!…うん…」
素直に伝えるとカカシは満足そうに口角を上げている。
何も始まってなんかいない
好きなんて言われていない
それでも
カカシが私を見始めてくれた。
それがたまらなく嬉しかった。
「これから、
まあ、よろしくね。」