第4章 バッカス
なんて言ってたら…大野さんがゴソゴソしてる。
「なにしてんの…?」
「翔ちゃんに布団掛けてやろうと思って…」
俺のベッドはキングサイズだから広いし、男3人くらいならなんとか寝られる。
もう諦めて今日は寝ようか…
起き上がろうとしたけど、力がうまく入らない。
なんとか上半身だけ起き上がらせて、自分と翔ちゃんの身体の下に敷いてる掛け布団を出そうとしたけど、なかなかうまくいかない。
「おまえ、横着するなよー…」
大野さんはフラフラしながら起き上がった。
立ち上がると俺の方に来て、手を差し出してきた。
「ほら、起きろ」
「んー…」
その手を取って力を入れた瞬間、大野さんが俺に向かって倒れてきた。
「うわぁっ…」
「わあっ…」
大野さんは俺に覆いかぶさるように倒れた。
「いってー…」
「飲みすぎなのよっ…あんたもっ」
ふんわり、大野さんからいい匂いが漂ってきた。
このひと、なんか知らないけど甘い匂いがするんだよね。
さっきの翔ちゃんといい…
匂いだけなら、合格なのに…
「!?」
何、考えてんだ俺っ…
「ニノ…いい匂いがする…」
「はあ…?」
大野さんまで…何言い出すんだか…