第1章 バニラ
「ほんとすいませんでした…」
だって…こんなの異常だってわかってるけど…
「大野さんって、ホモなんだ?しかもあれ?もしかして、子供好きなの?」
「ち、違うっ…」
「だって、今の俺でオナってたんでしょ?」
「う…」
「ほら、あんたショタコンなの?」
「あ?なんだって?」
「ショタ…って、小さい男の子が好きってこと」
「ち、ちがーわっ…」
焦って否定しても、ニノはずっと俺のこと冷たい目で睨んでて。
「うう…だから、誤解だって…」
「ふうん…」
腕組みして、イライラして足をびんぼ揺すりまでしてる。
「朝起きたら、もとに戻ってるかと思ったのに、全然変わってなくて…悲しくて…なのに、大野さんにはこんなことされて…」
ああ…そうだよなあ…
ニノは不安でしょうがないのに…俺、何やってんだ…
「ほんと、すんませんでした…」
もう土下座するしかねえのか?
そう思ってたら、ニノが俺の方に歩いてきた。
「気持ちよかったの?」
「へ?」
「子供の俺でオナって気持ちよかったの?って聞いてんの!」
「はっ…はいいっ…」
ものすごい剣幕に、思わず正直に答えてしまった。
「へえ…」
俺の前に立ってるニノは、もんのすごい冷たい目で俺を見下ろした。