第8章 確認のため
昨日はとても面白かった
四人でトランプをして罰ゲームとしてマイケルの顔に落書きをしたり…
ママが帰ってきたことにも気がつかないほど楽しんでいたと思う
皆が帰るのを見送る時トラッパーはまだ信じてないのか、
「明日レイスの元へ行け。
本当にレイスがやったのか確かめたい
本当にだったら勿論行為を止めさせるから安心しろ」
『えぇ…拒否権は?』
「あるわけ無いだろ」
『ジャイ○ンかよ』
と、いうことになり…
結局レイスが居た所に行くことになった
二度と会わないと自分で言ったのに自分から会いに行くとは…
でも、トラッパーは止めてくれるらしいので噛まれたりはしない…はず?
怖いからポケットにガラスの破片を入れた
いつでも刺せるように、と
まぁ刺す勇気なんて無いけど
ため息をつきながらあの場所…車の所へ座り込んだ
やっぱり怖いし本当にトラッパーが助けてくれるのだろうか…
実はレイスと手を組んでて私をハメた…とか有り得そう
レイスは透明になれるから突然表れて襲われるはずだ
って…襲われる前提はダメダメ
実は悪ふざけであんなことをしたのかもしれないし…
悪ふざけでもやり過ぎだと思うけど
『…帰りたい』
外は寒いし、いつレイスが現れるのか分からないし…
てかトラッパーは何処に潜んでるんだよ
…絶対助けろよ?
ふと、痕を触ってあの時を思い出した
やっぱりあの行為は気持ち悪くて背筋が冷えた
そもそも、あんなことをされて喜ぶ人間なんて限られるっつーの
『…変態を越してるよ』
「誰が変態だって?」
後ろから嫌と聞きなれた声と鐘の音が鳴った
心臓がバクバクと動き、冷や汗が流れた
後ろに、居る
ポケットに手を入れ、ガラスの破片を握りしめた