第3章 ジャンヌダルク2(及川徹)
「ん、むぅ、…っ」
「上手いよ、もっと、恥ずかしがらないで」
くちゅっと音を立てながら、彼女の差し出してくる舌を絡める。
懸命に真似してくるその幼い姿がなんともそそる。
近所の幼女に悪いことをしているようだ。
背徳というのは、こんなに、ここまで、ゾクゾクと頭を痺れさせるとは知らなかった。
どんな美女よりクセになりそうだ。
「はぁ、…せ、んぱ、ほんとにこれで…」
「大人になったら怖くなくなるよ…、ほら、もう一回」
優しく子供をあやすように、また口を開けさせる。
頭のいいが何も疑わずに従ってくるのは、彼女の元の性格の問題だろう。
根っこが素直な子はすぐに従う。
そして散々騙され、知識とあの高圧的な振る舞いになったのだろう。
だが、自分の知識に及ばないところは、うとい。
両頬を逃げないように手でホールドする。
頭の小ささに驚いた。
自分の手が大分余る。
少し激しく口内をかき乱せば、すぐに荒く息がこぼれる。
「はぁ……、ぁ…」
普段のからは想像も出来ないような色香のある顔に、俺の方が余裕がなくなってくる。
「んん、ふ…」
「ほら、ちゃんと息して」
「……ぁ、できな、…ひゅぅ」
幼子のような鼻にかかったため息。