第12章 I miss you〜SJ〜 6
「もっと…もっと、触って…」
「どこを触ってほしい?」
「ぜんぶ…身体中……離れてても、自分がしょーくんのものだって思い出せるぐらい…」
服のボタンを外して、俺の服を脱がせていた翔君は少し笑って、それを実践する様に袖から抜き取った腕をそのまま掴んで、俺の指を喰んだ。
そのまま唇を手首に這わして、跡がつかない程度に吸い付きながらそのまま上へと上がってくる。
「んっ」
腕の内側の柔らかな部分に歯を立てられて、甘い痺れが体を走る。
刻み込む様に体を這う唇で甘く吸って…喰んで…
でもその唇は立ち上がって主張している紅い突起には触れてくれなくて…
「しょ…ぉく、ん…」
「ん?」
俺の望みに気付いていながら、わざとそこを外しているんだって事は分かっている。
でも…
そこを吸って欲しいとか…そんな風にあの頃も言った事はなくて。
もう、ニノにだって抱かれてて、翔君だって俺をそんな純な存在だとは思っていないと思うけど…
でもやっぱり翔君相手にそんな自分を見せるのは恥ずかしくて…
「なぁ、潤…言えよ。どこを、どうして欲しい?」
「や、んっ…も、ぉっ」
硬く立ち上がっているそこにフッと息を吹きかけられて、まるで女の子の様にそこで感じている自分が恥ずかしくて、ギュッと目を閉じた。
「そんなに…俺には素を見せらんないか?」
てっきり俺をからかって楽しんでいるんだと思っていた翔君から聞こえてきた言葉に、驚いて目を開けたら、そこには切なげに笑う翔君の顔があった。
「ニノになら、お前は素直に色々話すんだろ?見せるんだろ?」
「それは…」
「俺が見たことが無い…ニノは知ってるお前がいるとか…嫉妬で狂いそうだ」
「んぁっ」
強く目を煌めかせた翔君に、触れる事を避けられていたそこを一気に強く吸い上げられて腰が跳ねる。
お預けされていた分、その刺激は強くて…身体中に快感が駆け巡って、揺れる腰を押さえる事ができない。
「こんな風に腰振って、ニノの事も誘ったのか?」
「やっ…ちがっ」
「違う?」
熱くなっているそこを緩く撫でられ、逃げようと動く体が半分ソファーの下にずり落ちる。
それを見て翔君が落ちた俺の足の間に体を割り込ませてきた。