第3章 構って欲しいだけ
蓮side
「ごちそうさまでした。郁翔さんって料理上手ですね。凄く美味しかったです。」
「ありがとうございます。」
賢人ってすっげぇ食べるのな。
完食してる。
俺は結構お腹いっぱいなのに。
もしかして、賢人がいっぱい食べると思って多めに作ったのか?
だとしたら凄い。
「賢人、家まで送っていくぞ?」
「いや、歩いて帰るよ。すぐそこだし。」
「もう暗いから危ないぞ?」
「本当に大丈夫。じゃあ明日な。」
賢人が荷物を持って玄関に向かう。
「郁翔さんもありがとうございました。」
「気をつけてお帰りください。」
「はい。」
そう言って賢人は帰って行った。