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好きになってはいけない相手
第13章 2度目の初めまして
祈織「僕…は…」
『なん…え?』
祈織「いいよ…ちゃんとなら」
気が付けばその手を取っていた
『……ダメですよ』
祈織「え──?」
『……』
僕の手を優しく離すちゃんは寂しげで、儚い
祈織「僕は…ちゃんとなら…」
『……祈織さん…貴方は…私を…』
まるでちゃんの言葉を掻き消すかのように風が吹き荒れる
『……戻りましょうか』
祈織「うん…」
何が言いたかったのだろうか?
聞いてもきっとちゃんははぐらかしてしまう
それが分かる
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