第2章 年上彼氏 -喧嘩-
『貴久…!』
男「…ちっ…んだよ」
そう言い男は去って行った
…気まずい
『あっ…ありがと』
貴久「ん…」
…怒っているように見える
『怒ってる…?』
貴久「彼女が知らない男に襲われてて怒らない彼氏がどこにいんの?」
『そっか…』
貴久「あと…早く服を着ろ」
…そうだった…
あのまま黙っていたから服は乱れたまま
顔が赤くなる私を貴久は見つめてくる
服が乱れているのを見られていると思うと恥ずかくなってきた
『やっ…お願い…見ないでっ…』
貴久「…はいはい」
そう言って私に背を向ける貴久
服を着ようと思ったが…
先ほど無理やり服を脱がされたせいで
ボタンが取れていた
仕方なく貴久が着ていたパーカーを
借りることをした
『いろいろ…ありがと』
貴久「お礼は良いから…」
『ん…じゃあ…またね…』
今日の喧嘩で絶対に嫌われたと
思っていた私は貴久に背を向けて走った
…しかし
貴久「はっ…?」
貴久が私の手首を掴んでそれを阻止する