• テキストサイズ

在りし日の歌【文スト】【短編集】

第24章 不安定要素





将来を担保に、と云えば聞こえは佳いが要はお金で彼女を買うという事だ。



就職後に稼いだお金を取られるだけなら未だ佳い。
身体を無理やり男のものにされる。
或いはそれすら行われる事なく殺されるかも知れないのだ。



国「……俺が断れば如何する?」

『他の人を探します。』

国「アテは或るのか?」

『あればわざわざ昔の家庭教師に話を持ちかけたりしませんよ。』



口元に手を当てクスッと笑った元生徒。



国「良かろう。だが仮にも高校生となる身だ。一人暮らしをさせる訳にはいかん。俺と同居すること、此れが条件だ。」

『いや、異性と二人一つ屋根の下も危険じゃない?』

国「嫌なら他を当たれ。」

『……明日から訪ねても?』

国「好きにしろ。」









/ 257ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp