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【ヒロアカ】アイアム!【オメガバ】

第21章 I am coward




「いねぇって…」

『お父さんしかいないの。
お父さんも血が繋がってないけど』

唐突な告白に、爆豪は少しうろたえた。

「…悪りぃ」

『ううん、気にしてないから』

くるみは眉を下げ首を横に振る。
そして、ノートに数式を解きながら、ぼんやりと話し始めた。


『お父さん、結構何でもできるし
口うるさいけど。

「使ったものはすぐ片付けてください」とか「ドアはきちんと閉めてください」とか』

「何で敬語なんだよ」


『そういえば何で何だろう…
やっぱり、血が繋がってないから?気を使われてるのかな』


「……」

『爆豪くんの個性はお父さんの?お母さんの?』


「ババアがグリセリン
親父が、少しだけど爆発、俺のは融合体だ」


『すごいよね、体育祭の時もバンバン個性使ってたし。
いいなぁ…わたしも個性が強かったらな』


爆豪は、くるみと初めて出会った日を思い出して居た。
ヒーロー科の入試試験。
そういえば、こいつもヒーロー科に入りたかったんだと


「別にバンバン使えるわけじゃねぇ
日が当たってりゃ汗もでるが、夜とか冬は火力が弱まる。

森とか山だと火事になるから使えねぇし、弱点も多い」



『でも、ヴィラン現れるの大抵街中だから
やっぱり強いよ』


ヘラっと笑うくるみの頭をぐしゃぐしゃと撫でると
くるみはくすぐったいとまた笑った。

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