第7章 お兄様と私…。
『お父様………。』
お父様が学秀を下の名前で呼ぶのを初めて聞いた…。
お父様が魔法陣で学秀を拘束する。
学秀『間に合い…ましたか…。僕自身、分かっていながら止められなかった……。すまない…。まぁ。』
そう言い終えると、お父様がスッと手を伸ばし、そのまま学秀をテレポートさせた。
お父様が私のところにやってくる。
『ありがとう。お父様…。って私…こんな格好だけど…』
フワッと何かが私の唇に重なる…。
ちょっと待って……!
お父様が私の唇に自分の唇を重ねる。
舌が私と絡みつき、離さない。
まさか…お父様まで…………!?
ンッ……!ンンンッ?!
学秀の魔封じのせいで魔法が使えない…。
その瞬間、
パリン…。私の両手が自由になる。
お父様が私にかけられた学秀の氷の魔封じを解く。
法王『………まぁ、早く…。私は、自分に魔封じをしました。
だが、長くは持ちません…。薬ができるまであと13時間…。
赤羽君やコロ先生に頼み、結界を貼りなさい…。分かりましたか…?』
『お父様……。』
私はお父様を抱きしめる。
そして、服を着替え、一目散に学校へ走る。