第17章 three-piece LOVERS 前編
そして
「ライアンっ!?貴方、何をっ!?」
そう、能力を発動して青白く発光している俺の名前を叫んだ。
そしてその重力が、おっさんに向けられているのを見ると、バーナビーも能力を発動しようとした。
「バニーっ!止めろっ!!!」
おっさんが、叫んだ。
そう、俺も能力を解いたんだ。
「ライアン!貴方どうしてっ!?」
バーナビーがプールサイドにいるおっさんに駆け寄る。
そして服が濡れるのも構わずに、おっさんを引っ張り上げ、プールサイドに座らせた。
屈んだ姿勢から、俺を見上げてくる。
そう
目の前は丁度、俺のビキニだ。
ゴクッ……
バーナビーの喉が鳴った……
「なぁ、俺がジュニア君を呼んだ理由……わかってんだろ?おっさん」
はーーーっ、と大きな溜め息を、わざとらしく吐き出すおっさん。
「……あぁ」
「虎徹さんっ……?」
当の本人は自覚がねーみてーだな……
「でもさ、よくわかったよ。アンタら見てっと」