第17章 three-piece LOVERS 前編
顎をクイッと持ち上げられたバーナビーの顔は、もう、すでに期待に満ちた目で
濡れていた……
思わずゴクッ……と、喉がなった。
「すげーな……ここまで、おっさんに仕込まれてんのか?」
すると我に返ったバーナビーが
「失礼な言い方は止めて下さいっ!」
「おいおい、さっきから失礼なのは、アンタらの方じゃねーの?」
「…………」
色々と思い当たる節があるのか、バーナビーが黙って下を向いた。
その時、俺達が少し言い合っていることに気付いたのか、おっさんがやっとプールから顔を上げた。
「おい、どーしたんだ、バニー」
濡れた髪をかきあげ、水滴を滴らすおっさん……
ふぅん……
確かに、なかなかの色気を放っている。
「虎徹さん……」
バーナビーが少し頼りない声を出した。
「これ、アンタ達のだろ?モリィが、咥えて遊んでたぜ?」
ポイッと、プールにいるおっさんに投げてやった。
「おっ?だっ!これっ!!!」
丸い小さな玉がたくさん繋がっている……
そう
アナルパールだ。
「モリィが他にも出してたぜ?」
「貴方、いつもちゃんと閉じないからっ!!!」
バーナビーが、バッとイスから立ち上がった。