第15章 How to A B C & ...!? 前編 A&B
先日……
もしかしたら、もうバディですらいられないんじゃないか、なんて不安を抱えながらも
僕はもうこの気持ちを抑えることが出来ず
泣きながら
虎徹さんに想いを伝えたんだ……
すると虎徹さんは、僕の手を取って自分の胸に当てると
「ありがとう。俺もバニーのこと……」
真っ赤な顔でそう言うと。
泣きじゃくる僕を抱き寄せ、そっと目元を拭ってくれた。
でも僕はそれで泣き止むどころか、虎徹さんの肩に顔を埋めて
今度は嬉しくて大泣きした。
そんな僕を優しく、でも力強く抱き締めてくれる虎徹さん。
そして笑いながら、真っ赤に腫れているであろう僕の目元に
チュッ
と軽いキスをしてくれた。
もう僕はそれだけで、天にも昇る気分だった。
だった
のに……