第3章 開き直られました
※R15
「ん……んぅ……ん……」
何もしなくていいと言われてるけど、内から出る熱をどうすればいいか分からず、身をよじった。
そしたら嫌がってると思われたのか、スティーブンさんは顔を上げ、微笑んで少しキス。
そして、少し急いだ手つきで自分のパジャマのボタンを外し、上着を脱いだ。
前にちょっと触ったことがあるけど、細身な外見から想像もつかないほど、鍛えられた身体だった。それと。
「タトゥー……大きいんですね」
「ん? 気になる?」
私の手を取り、そっと触らせてくれる。
首筋から見えていたタトゥーだが、想像以上に広範囲に施されてた。
どうやら足の方まで伸びてるっぽい。
「くすぐったいよ。ハルカ」
指でタトゥーをたどっていると、スティーブンさんは笑う。そしてギシッと私の頭の脇に手をついて、
「君にちょっと触られただけで、もっと触って欲しくなる。そして触りたくなる」
「ん……」
返事に困る。身体をもぞもぞさせる。そんな私を見て笑い、
「ハルカ。可愛い。愛しているよ」
裸の上半身に抱き寄せられる。肌と肌が直接触れあい、その熱で鼓動が止まらない。
「……っ」
あ。この野郎。スッと、私の背中に手を回し、ブラのホックを外しやがった!
「スティーブンさ――」
「はい、両手を上げてー」
「あ、はい……」
ヤバい。反射的に敵の言動に従ってしまった。
そしてスルッとブラを外される。
「っ!!」
バッと裸の胸を抑えようとしたけど、
「ダメだよ。よく見せて」
抱きしめられ、再度、胸に顔をうずめられた。
「……っ……スティーブンさん……っ……!、
羞恥はさっきの比では無い。頭を叩いたり毛を引っ張ったりしたけど、敵は指と舌で、胸をじっくりと愛撫した。
「や……やだ……そこ、強くしちゃ……や……っ、あ……」
ヤダって言った途端に強くされた。何でだろう。触れられるほど、むずむずするというか、さらに熱っぽくなる。
敵の頭をつかんでいた手は、いつしか力を失い、そえられる程度になっていた。
「スティーブンさん……んっ……や、っ……」
舌先でねぶられる。口で包み、吸い上げ、時々、痛くない程度に歯を立てられる。
「ん、んん……っ……!」
むずがゆい感覚に、半分パニックになりながらスティーブンさんの頭を抱きしめた。