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【イケメン戦国】蒼い瞳の向こう側

第10章 強く。


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「うわぁ、これいい生地ですね!」

「おや、おねーさん、おとついぶりか??
 しかしお目が高いね。」

「そうですね、おとついにも確かにきたきがします。
 やっぱり平八さんのお店の生地
 すごくいいんですもん。」

三人でお昼ごはんを食べたあと、
信長様と城下町へ繰り出した。

いろんなお店が軒を連ね、
活気のある町並み。
よく針子の仕事用の生地をかいに出掛けるけど
この活気は何回みても元気をもらえる。
何度か出掛けるたびに
顔馴染みの店も増え余計に楽しくなる。


「またいい生地仕入れとくからなー!!」

「お願いしまーす!」

ちょうど探していた生地を見つけられ上機嫌に店を出る。

「この街に馴染んでいるな。」

ひょいっと私の買ったものをとりながら
信長様がいう。

「あっ!!荷物!!信長様に持っていただくのは
 申し訳ないです!!
 というか信長様の用事でついてきてるのに
 私が楽しんでしまってすみません。、。」

「よい、貴様の阿呆けた顔を見るのは悪くない。」

「なっ!そんな言い方!!」

「しかしお妙が感心していたぞ。あそこの平八なんぞ
 中々の目利き職人だが小難しいゆえ、
 あそこまでなるのはすごいと。」

「そうですかね??平八さん中々楽しい方ですよ?」

まぁ確かに、前のときは
半年かけてやっと平八さんの趣味を知って
そこからぐぐっと距離が縮まった。
それまではまったくといっていいほど相性が悪くて。。、
政宗に相談したら
平八は骨董品を集めるのが趣味だから
誉めてみろとかいわれたんだよなー。。。
あとは。。。

ズキっ。

いけない、また思いだしかけた。
話を変えようと信長様に、話をふる。

「でも本当に活気がありますね。
 町の皆さんがイキイキされていて。
 信長様が安心して暮らせるように
 色々とやってらっしゃる事が目に見えて嬉しいです!」

「……嬉しいことをいってくれる。」

私が両手で持っていた荷物を片手に持ち直し
右手で私の頭をポンポンと撫でてくれた。
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