第1章 【番外編】チョコと経験値
オールマイト
「いやぁ、ごめんね(汗)盗み聴きするつもりは無かったんだけど…」
バッと、爆豪から手を放される。
風利
「…あ、そうだ」
私は、鞄からもう一つのチョコを取り出して、オールマイトに差し出した。
風利
「オールマイト、一生懸命作ったので良かったら食べて下さい」
オールマイト
「う、うん、ありがとう(嬉しいけど風利ちゃん、今絶対タイミング違う!)」
オールマイトにも渡せて良かった!
私は、爆豪の方に向き直る。
風利
「爆豪ごめん、話止めちゃって…何て言おうとしてたの?」
爆豪
「…んでもねえよ」
風利
「え?でも…」
爆豪
「なんでもねえっつってんだろ‼︎クソカマキリ女‼︎」
風利
「⁉︎何か言おうとしてたじゃない!あと、クソって何よ‼︎」
私と爆豪のいつも通りの言い合いが始り、オールマイトはその間でアタフタしてた。
さっきまでの照れ臭さなんて、もう感じない…やっぱり爆豪はムカつく奴でしかない‼︎
そんな想いで、私にとっての今年のバレンタインは幕を閉じた。