第1章 【番外編】チョコと経験値
轟
「……」
轟君が、渡した包みを無言で見つめてる。
…警戒してんのかな?
薙景
「言っとくけど、変なものとか入れてないからね」
轟
「…そんな心配してねえよ」
手元から目線を上げて、私の方を見る。
轟
「ありがとな」
薙景
「ん、どーいたしまして。…まぁ、轟君は私のが無くても良かったよね。寧ろ、荷物増やした感じかな?」
轟
「八剣のが一番嬉しい」
薙景
「!ん⁉︎」
…今、予想外の言葉が聞こえたんだけど…
轟
「!あ…いや…悪い…」
薙景
「轟君、マフィン好きなの?私も好きなんだよね〜」
ヘラヘラ笑いながらそう言ったら、轟君はまた無言に戻った…その様子におや?と思う。
……いや、まさかね。