第1章 【番外編】チョコと経験値
〜風利 side〜
日曜日───
私達女子が集合したのは、家庭科の授業とかで使う調理室の一つ。
それぞれ自前のエプロンを身に付けて、ピシッと立ってる。
風利
「えー…家庭科のフェミニニティ先生の厚意で、第二調理室を貸して貰える事になりました」
蛙吹
「フェミニニティ先生も、今年はランチラッシュにアタックするって、なんだか息巻いてたわ」
教師用調理台に立ってるのは、三奈ちゃんや透ちゃんじゃなくて…何故か、私と梅雨ちゃん。
風利
「ではこれから、バレンタインチョコを作って行きたいと思います」
「「はい!」」
料理スキル一番高いの2人だから!という理由で勝手に指導役にされちゃった訳だけど…
ここまで来たらやるしかない!
風利
「先ずは、それぞれ何を作りたいのか教えてね」
「「はい先生!」」
風利
「普通に呼んで!(汗」
男子にバレンタインチョコ作るって決まってから、なんか皆のノリが激しくなってる気がする。