第21章 体育祭の時間。
今まで主導権を握ってきたカルマは驚き目を見開く。
その隙に、両手の拘束の力が弱まったのを見計らい、カルマの後頭部を手のひらで包み込み、さらに深く自分に引き寄せる。
されるがままだったまぁが、自分から舌を絡め、吸い、カルマの口内をかき乱す。
10ヒット…25ヒット…30ヒット。
カルマは力が抜けるのを感じ、完全にまぁに完敗した。
はぁ……はぁ…。
カルマ『驚いたよ…。まさかまぁがこんなにキス上手いなんて…』
『ビッチ先生にかなり鍛えられたからね…。ただ、使い時はないし、いざって時の意味が分からなかったしね。』
カルマ『嫉妬した…。浅野君に。
まぁが自分からそうゆう事をするのが、俺じゃなくて浅野君だった事に対して。』
『……。ちゃんと、考えてる。
カルマにキスされたり、抱きしめられたり…。
正直、嬉しかったりもした。
けど、それが恋なのか分からない。だから、もう少しだけ時間が欲しい。』
カルマ『俺、もうあんま待てないよ?
このままじゃ、まぁの事好きすぎて死んじゃいそう。』
『カルマは優しすぎるよ。
こんな優柔不断な私なのに。でも、ちゃんと返事はするから。』
カルマ『まぁがどんな答え出しても、ちゃんと受け止めるから。安心して。』
『ありがとう。』