第11章 再開
カルマは立ち上がると、
カルマ『はい、これテスト。多分全問正解。
じゃ、まぁと一緒に早退しまーす!また明日もやるよ!』
『えっ…?』
私の小テストがない…。
カルマに手を引かれ、半ば無理やりに連れ出される。
山道の途中まで来て、カルマが振り向く。
カルマ『まぁ、驚いたよ。
どうしてまぁまでここにいるの?』
『ちょっと…理事長先生のトロフィーや盾をぶっ飛ばして…』
カルマ『ぶっ…はははは!
何それ?さいっこーなんだけど。いや、ごめん。意外すぎて。』
カルマ『でも、嬉しいよ!俺…』
そう言ってスタスタ山道を下る。
まぁがここにいる事は本当に知らなかった。
だから、今はめちゃくちゃ嬉しいよ…。
俺のものにする。今度こそ。
次の日ーー。
カルマは朝から放課後までコロ先生に挑むが、昨日とは違い、全てコロ先生にかわされ、手入れされている。
放課後、崖の上に生える木に座るカルマ。
『カルマ…。カルマはわるくない。悪いのは、この学校のシステムだから。
カルマの気持ちは分かるけど、焦らずやっていこうよ。』
カルマ『まぁに何が分かんの?
まぁは何で自分からここに来たかは知らないけど、俺は違う。
信頼してたものに裏切られて来た。理由が違うんだよ。
簡単に分かるなんて言わないでくれる?』