第8章 決別。
理事長室をあとにして、教室へ荷物を取りに行く。
校門を出る直前、学秀が息を切らして走ってきた。
学秀『どういうことだ…。今すぐ理事長室に戻って謝れば何とかなる!
僕も同行する!』
『学秀…。学秀は、私がE組になってどう?
あの先輩みたいに、私を蔑む?どう?
他の人たちも、今まで親友だったり…恋人だったり…幼馴染だったり…。
E組になった。ただ、それだけで、この関係は終わっちゃうの?』
学秀『僕は…E組に行くような奴らは反吐が出るほど嫌いだ。だが、まぁ、お前は違うだろ?
自らあんな事をして、何の意味がある?』
『私は自分の意思で決めたの…。学秀が、E組を…私を嫌うなら、それでかまわない…。
よかったね。自分の考え方を否定する幼馴染がまんまとE組に行くんだもん…。せいせいするでしょ?』
学秀『…………。あぁ。そうだな。
僕は、僕の邪魔をする者はたとえ幼馴染でも許さない!
覚悟しておけ…桃宮まぁ、E組に行ったこと
後悔させてやる。』
まぁは悲しそうな瞳で僕を見据えたあと、去っていった。