第5章 理事長先生
学秀『僕は、自分でまぁと一緒にいる。余計な事は考えるな。
…まぁは、僕だけを見ていればいい…。』
心臓がうるさい。私、どうしちゃったんだろう。
学秀の事意識してる?
いや、学秀は、私が悩んでるから落ち着かせるために…。
コンコンッ。
慌てて距離を取る。
学峯『浅野君、入るよ。
おや。まぁさん、こんにちは。』
『こ、こ、こんにちは…』
学峯『おや?どうやら私はタイミングを間違えたようだ。
ゆっくりしてからでいいよ。』
『ち、違います!誤解です!』
そう言った私に、学秀は私をだきよせ、『理事長、そういう事です。以後、僕の部屋には余程のことがない限りこないでいただきたい。』
『学秀ーー!ちょっと!
あっ!違いますからね!理事長先生!』
学秀『いいじゃないか、理事長に見せつけてやろう。』
『もう!こうなったら、仕返しよ!
理事長先生!このプリクラ見てぇ!』
咄嗟に学秀は私を抑えつける。
学秀『それだけは辞めろ!』
『この学秀のお手姿を…』
揉み合う2人を眺めながら、
学峯『お茶とタルトの用意ができたみたいです。
私はこれから出かけますので、まぁさん、今度じっくりそのプリクラを拝見させて下さいね。』
そう言って部屋を出て行った。
学秀『まぁ、今度誰かに見せようとしてみろ…。
たたではすまさないからな!』
『はぁ〜い。』