第29章 カルマオチ②
今日は、期末テストの返却日。
緊張する。理事長先生が勝手に決めた事とはいえ、今日の結果次第で私の運命は大きく変わるかもしれない。
学校へ向かう途中、カルマが私に声をかける。
カルマ『まぁ、もし、俺が総合1位とったら、ごほうびくれない?』
『いいよ!カルマが頑張ったの知ってるから、私にできる事なら、何でも言って!』
カルマ『約束…だからね?』
教室ーー。
コロ『細かい点数をしのごの言うのはよしましょう。
今回の焦点は、総合順位で全員トップ50を取れたかどうか!
本校舎でも今ごろは、総合順位が張り出しされていることでしょう。
このE組でも、順位を先に発表しましょう。』
コロ先生が順位表を黒板に貼り付ける。
私は、まだ下を向き、前を見れていない。
カタッ…。
カルマ『まぁ、ちゃんと自分の目で確かめて。』
私は意を決して順位表を見上げる。
1位 赤羽 業
『カルマが…1位…。』
カルマ『そ!やるでしょ!俺。』
『カルマッ!』
私はみんなの目も気にせず思いきりカルマに抱きつく。
カルマ『…いいの?そんな可愛い事したら、俺、今日止まんなくなっちゃうよ?』
『何が?』
カルマ『ご褒美、忘れないでねって話。』
『忘れてないよ!』